2026年10月19日、北海道札幌月寒高等学校 サッカー部の皆さまを対象に、SYNERGYの対面イベント「月寒高校サッカー部 両立講演会〜部活生が受験に勝つために。〜」を開催しました。テーマは「部活と受験勉強の両立」。北海道大学で部活を続ける大学生メンバー3名が、自分たちのリアルな経験をもとに、部活生が今日から変われるための考え方を伝えました。

登壇者紹介

登壇したのは、北大の部活生メンバーである志村武昭(タケハル)さん、武市桃子さん、そしてSYNERGY代表の森大靖の3名です。講演会は〈自己紹介 → リアルな大学生活 → ワークショップ → 大学受験の意義 → 両立の極意〉の流れで進めました。

志村 武昭(北海道大学 総合理系1年/フットサル部)

札幌市出身で、転勤族として計6回の引っ越しを経験。札幌東高校サッカー部で主将を務め、現在は北大でフットサル部に所属しています。

武市 桃子(北海道大学 経済学部2年/女子ラクロス部)

和歌山、東京、札幌と転勤族として育った「ほぼ道民」。札幌北高校ではバスケットボール部に所属し、現在は北大の女子ラクロス部で活動しています。

森 大靖(北海道大学 工学部3年/SYNERGY代表)

鎌倉学園高校サッカー部で主将を務めながら、北海道大学工学部に現役合格。「同じ境遇を乗り越えた自分にしか伝えられないことを、自分の言葉で伝えたい」という思いからSYNERGYを立ち上げました。

リアルな大学生活(志村さん)

志村さんは「ぜーんぶゲット」をテーマに、部活もバイトも全力で楽しむ北大での毎日を紹介しました。これからやりたいこととして、バンド、漫才、スノーボード、サーフィン、キャンプ、海外旅行、免許合宿……と次々に挙げ、大学生活の可能性の広さを伝えました。

最後に投げかけたのは、「高校と大学の最も大きな違い」。答えは「自由度」です。何でも自由に選べる大学だからこそ、自分の目標を自分で見つける必要がある、と語りかけました。

ワークショップ「大学でやりたいことリスト30を作成せよ!」

続いて、個人ワークで大学やこれからの人生でやりたいことを30個書き出し、その中からTOP3を選びました。選んだTOP3をグループ内で発表し合い、お互いに感想を伝え合いました。メンバーも机を回りながら、生徒たちと一緒にリストづくりを楽しみました。

「大学でやりたいことリスト30」に取り組む月寒高校サッカー部の生徒たちと武市さん

「大学でやりたいことリスト30」ワークショップの様子

大学受験の意義(志村さん)

ここからは、受験勉強とどう向き合うかについての話です。志村さんが、自身の受験の失敗をもとに「なぜ大学受験をするのか」を問いかけました。

Story

なんか、本気になれない。

札幌東高校サッカー部で主将を務めた志村さんは、1・2年生のときは部活と行事に全力を注ぎ、授業中はほとんど寝ていたといいます。引退後に「何をしたらいいかわからない」「間に合わない」状態に陥り、不合格・浪人を経験。原因は「何のために勉強しているのか分からない」「大学受験がどんなものか分かっていない」「勉強の優先順位が低く、後回しにしていた」「自分にはポテンシャルがあるという慢心」、つまり本気になれなかったことだと振り返りました。

自身の経歴をスライドに映して話す志村さんと聴講する月寒高校サッカー部の生徒たち

高校時代から浪人までの経歴を振り返る志村さん

Theme

意識革命

「なぜ大学受験をするのか」。昔は「学歴、いい会社、高収入のため」と思っていたけれど、経験して分かったのは「いい環境に身を置くため」だった、と話しました。大学はやりたいことが実現できる・見つかる環境。人生を豊かにできる環境を、自分で選ぼうと伝えました。

両立の極意(森/メインパート)

メインパートの「両立の極意」では、代表の森が「どうしたら今日から勉強を習慣化できるか」をテーマに話しました。

「部活生は、引退後に伸びる」のスライドの前で生徒に問いかける森と、手を挙げる生徒たち

「部活生は、引退後に伸びる」と思う人? と問いかける森

Point 1

「引退後に伸びる」は間に合わない

よく言われる「部活生は引退後に伸びる」。でも、引退してから始めたのでは間に合うわけがない。だからこそ、早いうちに勉強する習慣を身につけることが大切だと伝えました。

Point 2

勉強を「歯磨き」にする

歯磨きをする前に「なぜ磨くのか」を考える人はいません。逆に、磨かなかったら気持ち悪い。習慣とは、やったときに達成感を感じるものではなく、やらなかったときに不快感を感じるもの。歯磨きも最初は親に確認してもらったり、家族で一緒に磨いたり、虫歯で痛い思いをしたりして、だんだん「当たり前」になっていきました。勉強も同じだ、と話しました。

Point 3

モチベではなく「環境」に頼る

夢や第一志望校に対して危機感がわかない。でも勉強はしないといけない。そんなとき、原動力をモチベーションに頼るのではなく、環境に頼る。スマホが使えない、部活の疲れを言い訳にできない環境をつくって、習慣化できない原因をつぶそうと呼びかけました。

ただし、友達と一緒に勉強しても、気づいたら雑談になってしまうこともある。大切なのは「誰とやるか」。同じように部活で疲れていて、志望校が近く、毎日顔を合わせる仲間——大会で戦う相手と、勉強でも切磋琢磨できる環境です。

その環境として森がつくったのが、部活生だけが集まるオンライン自習室SYNERGYです。参加者からは「部活後に毎日2時間の勉強はそこまでハードルが高くないと気づき、当たり前になった」「決まった時間に始まるから、生活にメリハリが出た」という声が届いており、1か月で合計42時間以上勉強し、学年順位を大きく伸ばした他校のサッカー部員の例も紹介しました。

最後のメッセージは、「部活生の合否の分かれ目は『当たり前の基準』」。必要なのは高い塾でもモチベーションが上がる動画でもなく、今日の夜から当たり前を変える第一歩だけ。その一歩のために、イベント当日から2週間(10月19日〜11月2日)、毎晩19:50〜22:00に他校の部活生や北大部活生メンターと一緒にオンラインで勉強する「部活後勉強会」(参加無料)を案内しました。

参加した生徒の声

講演会後のアンケートには、1・2年生の26名が回答してくれました。そのうち14名が「部活後勉強会」への参加を希望してくれています。寄せられた感想の一部を紹介します。

「歯磨き」のたとえで習慣化が腑に落ちた

「歯磨きを使って勉強をたとえていたのがすごく分かりやすかった。自分と同じような状況だったと分かって、自分のモチベーションになった」(1年生)

「習慣化することで、やらなかったら不快感を感じるという話が印象的だった」(1年生)

「勉強を習慣化する方法を具体的に教えてもらえてよかった」(1年生)

モチベで終わらせず、「当たり前」を変える

「モチベがとても上がったから、それをモチベで終わらせるだけでなく、習慣化していきたいです」(2年生)

「第一志望に対しての危機感が湧かないという言葉にすごく共感できた。まずは勉強時間を安定してこなすことが当たり前になることを目標に勉強していきたい」(2年生)

「当たり前を変えて、習慣を作る一歩が大切だとわかった。その一歩を出せるよう頑張る」(2年生)

「モチベが上がらないのはみんな同じだけど、そこからどういう行動をして差をつけるかは自分次第ということを聞けて良かった」(1年生)

環境の大切さに気づいた

「環境がかなり大事なんだと感じた。これから習慣化できるように、1日1日を大事にして生活する」(2年生)

「環境を変えるという意味で、スマホでZoomに参加するとスマホが使えなくなるから、SYNERGYはとても有効な手段だと思いました!」(2年生)

年齢の近い先輩だから響いた

「僕たちと歳がそんなに変わらないとは思えないくらい響く話で、とても良い時間になった。これから受験に向けて厳しくなるかもしれないけど、モチベーションを維持しつつ頑張りたい」(2年生)

「現役北大生の経験をもとに、今の時期にどう行動し、どんな気持ちを持てば良いのかという、今自分が一番悩んでいる部分にダイレクトに刺さった」(1年生)

「現役の大学生が自分と同じようなことで悩んでいたと聞いて、ちょっと安心した。勉強の習慣化をこれから目指していこうと思った」(1年生)

もっと聞きたかった点

「高校時代、ゲームやスマホをどのくらい、どの時間に触っていたのか知りたい」という、より具体的な生活の話を求める声も寄せられました。

今後の活動

SYNERGYは、北大の体育会生と一緒に勉強する、部活生のためのオンライン自習室です。講演会で生まれた「今日から当たり前を変えたい」という気持ちを、毎日の習慣につなげるサポートを続けていきます。部活単位でのセミナーのご依頼や、無料体験・オンライン個別相談のご相談は公式LINEからお気軽にどうぞ。